墜落的トキシック
「ふーん。誘ってるんだったら、乗ってあげてもいいと思ったんだけど」
そう言いながら、佐和くんは着ているシャツのボタンを上からぷつん、ぷつん、とひとつずつ外していく。
何してるんだろう、とその動作を目で追っていると。
次の瞬間、バサッ、と衣擦れの音がして目を見開いた。
「ちょ……っ!待っ、なんで脱ぐのっ!?」
「なんでって……」
脱いだシャツを片手にこちらにずんずん歩み寄ってくる佐和くん。
ぞわ、と嫌な予感がして。
近づいてくる佐和くんから距離をとるように後ずさる。
「なんで逃げんの」
「だって、」
じりじりと後ろに足を動かしていると、気づかないうちに壁際まで追い詰められていた。
とん、と背中が壁について、これ以上逃げられないことを悟る。
目の前に迫ってくる佐和くんの筋肉質な肌。
ま、待ってほんとに……。
耐えられなくて、きゅ、と目をつむって息を吸う。
「あ、のっ!!私、そういうことはしたくないっ!!」
「はあ??」
叫んだ私に、佐和くんが発したのは呆れたような声。
おそるおそる目を開くと、佐和くんは心外、と言わんばかりの表情をしていた。
「……意味わかんないんだけど」