墜落的トキシック
「だ、だって、佐和くんが服脱いで迫ってくるから!」
「あー。襲われるかもって期待した?」
「期待はしてないっ!!」
ぶんぶん首を横に振る。
期待なんかするわけない。
だけど、警戒は、した。
だって佐和くんってそういうこと平気でしそうなんだもん。
「残念だけど、俺、合意の上でしかそういうことはしない」
「残念がってもない!」
と返事しつつ。
付き合ってないなら合意の上でもどうかと思うよ、とは思ったものの、身の安全は確保されたみたいだから、ほっと胸を撫でおろした。
気を緩めた私の頭上に、佐和くんが何かをばさっと被せる。
「なっ!?」
「俺はそれ、貸してやろーと善意100パーセントだったのに」
佐和くんが頭の上に乗せた何かによって、視界が覆われて。
何も見えなくなった私は手さぐりでその何かを取る。
「誰かさんは、やらしー妄想してたみたいだけど?」
「これっ、佐和くんのシャツ……?」
手に取った布を広げると、それはさっきまで佐和くんが着ていたシャツだった。
佐和くんの意図が読めず、まじまじとそれを見つめていると。
「しばらくそれ着てれば? 俺に下着、見られたくないんだろ」
「で、も……これ佐和くんの、だし」