墜落的トキシック



「昨日、おまえと俺は仲良しだと思うかって聞いてきたよな」

「……え、うん」


「おまえと俺は、仲良くない」

「知ってるよ?」



急に何を言い出すの。
面食らいつつも侑吏くんの次の言葉を待つ。




「花乃は俺と仲良くなりたい?」

「っ、はい?!」




思わず素っ頓狂な声が口から飛び出した。
どういうこと。何で、そんなこと。


ていうか、私は侑吏くんとなんて────。




「仲良くなるって、知っていくことと同義だと思うけど」

「……」

「俺のこと知りたいと思う?」




声色が、変わった。
明確に色を持っている。


気迫におされて黙り込んだ私に、侑吏くんは言葉を重ねた。




─────「俺に、どこまで知られてもいいと思ってる?」




どこまで、って。




「……あの」

「何?」

「それって、知りたい、って言ってるみたい、だよ」





侑吏くんが、私のこと。




< 161 / 323 >

この作品をシェア

pagetop