墜落的トキシック



────私、今、なにかした? 侑吏くんを傷つけるようなこと。
ううん、してない。心当たりなんてない。



ハルのことが好きだと、もう分かりきったことを口にしただけだ。


なのに侑吏くんがどうしてそんな顔をするの。




「……」

「……」




ハルの様子がおかしい、と頭を悩ませていたけれど、最近の侑吏くんもちょっと変だ。




そして、もしかすると。
ハルの様子がおかしいことより、侑吏くんの様子がおかしいことの方が私の心を乱すのかもしれない。

侑吏くんが変だと、私の調子まで狂うの。




侑吏くんが私のことを知らないのと同じで、私も侑吏くんのことをよく知らない。
だから余計に、だろうか。



ハルの喜ぶことはなんとなくわかっても、侑吏くんのご機嫌の取り方なんてわからない。
だから、こんなにも不安になるのだろうか。





『俺のこと知りたいと思う?』




あのときは、答えを出さなかった。
出せなかった、の方がきっと正しい。



私は侑吏くんのことを知りたいと思っている?
普段見せない表情の、その裏にある感情をわかりたいと思っている?




知りたい、わかりたい、そしてあわよくば。

あわよくば、何?





─────「教えてやろうか?」






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