墜落的トキシック
代わりに私の頭の中にははてなマークが倍増した。
え? ……え?
だって。
「どう見ても女の子のネクタイ……」
佐和くんは、まだ疑っている私をちらりと見て、それから自分のネクタイに視線を戻して。
ああ、と納得したふうに呟いた。
「取り違えたんだと思う。さっき」
「取り違えた……?」
女の子と?
更衣室が一緒なわけでもあるまいし、そんなことってある?
「うん。保健室で、先輩とね」
「はい……?」
保健室? 先輩?
佐和くんの口から出てきたワードがネクタイと全然繋がらなくて、口を開いたまま固まってしまう。
すると、目の前の彼は僅かに目を細めて。
「一から十まで言わなきゃわかんねえの?」
「な、なにを……」
佐和くんが何を言いたいのか、さっぱりわからない。
はあ、と面倒そうにため息をついた佐和くんが私の瞳をじっと見つめる。
「久住さんなら、わかるでしょ」