墜落的トキシック



何回目? この流れ。
さすがにもうパターンはわかってきた。



休み時間に佐和くんがわざわざ話しかけてきたときは……。



「俺、次の時間さぼるから」



彼が、次の時間をさぼるという合図。



先述の通り、佐和くんが授業に参加しないのは彼の自由だ。

勝手にすれば?と思っている。

私も佐和くんがいない方が授業に集中できて、せいせいするし。




────ただし。




「先生にテキトーに言っといてよ。よろしくね?」




問題は、私がなぜか巻き添えにされることである。解せぬ。



佐和くんが授業をさぼる度、その授業の担当の先生にテキトーな理由とともに彼が欠課することを説明するのは必然的に隣の席の私の役目になるのだ。



ちゃんちゃらおかしい。



勝手にさぼればいいけれど、その度に私が先生に嘘をつきながら説明しなきゃいけないなんて、いくらなんでも酷い。




共犯者に仕立てられて、嘘がばれたらどうするの、なんてひやひやしているのはいつも私だけで。

それが癪なの。



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