墜落的トキシック
そう、佐和くんの隣の席が最悪であるポイントその2は。
大好物のプリンを食べていると、ことごとく馬鹿にされることである。
好きなものを食べて、何が悪いの。
私は、プリンが待っているから午前中の授業を乗り切れるの。活力なの。
プリンを食べるのも、プッチンするのも私の勝手なんだから!
なんて、心の中で毒づく。
……ていうか、そういう佐和くんはどうなの?
ふいに気になって、佐和くんが食べているお弁当をひょい、と覗き込んだ。
「……茶色」
佐和くんのお弁当は茶色一色だった。
それは、おかずだけに留まらず。
ご飯の上にも、鶏そぼろが敷き詰められている。
「悪いか」
男の子のお弁当をまじまじと見つめるのは初めて。
興味津々に物色する私に佐和くんはぶっきらぼうに呟いた。
たしかに、彩りがわるいなあとは思ったけれど。
私の口から飛び出した台詞は質問の形をしていた。
「お肉、好きなの?」