スパークリング・ハニー
「朝陽先輩、どうですか?」
「どうって……」
「仲良いんですよね?」
ゆんちゃんにそう言われて、流れるように頷きかけて────そして止まる。
仲、悪くはないと思う。
だけど、仲良いか、なんてそれは。
「朝陽先輩、最近────キャプテンに選ばれてから、いつにもまして不安定ですよね」
こもりんが同調するように頷いた。
視線は依然としてグラウンドにまっすぐ向いたままだ。
「それから、これは、ずっと思っていたことなんですけど」
ゆんちゃんの視線も、すっとまっすぐに篠宮くんの方を向いた。私もそのあとを追うように、篠宮くんをとらえて。
息をのむ。
「朝陽先輩って、ぜったいに言わないんです。────サッカーが、好きだって」
視線の先の篠宮くんは笑顔だった。
だけど、わかってしまうの。
いつも、いつも見ているから。
眩しいはずの太陽に、影がさしている。
「……でも、篠宮くんは」
思わず口をついて、言葉が零れそうになる。
直前でぐっと堪えた。
今、私が言うべきことじゃない。
口ごもった私の代わりにこもりんが、ぽつりと口を開く。
「朝陽はそのうち────」