スパークリング・ハニー
なるほど、それなら……と一瞬納得しかけて。
直後、そんなわけあるか!とひとり脳内ノリツッコミ。
「そういう問題じゃないのっ!」
「キャプテンと顧問にはもう話通してあるから─」
「う、嘘でしょ……」
篠宮くんもハッチ先生も、それでいいの……?
いやいや、いいはずがない。
こもりんの代理なんて、私には荷が重すぎる。
「私よりもっと適役がいると思うよ!ほら、たとえば、みなみちゃんとか……!」
「光莉だって料理も洗濯もできるでしょー、それでオールオーケーよう」
「な、に、が!」
かたくなに首を縦に振らずにいると、こもりんはさらに奥の手を出してきた。
「行ってくれたあかつきには、好きなだけドーナツおごってあげるからさあ」
「……好きなだけ、ドーナツ……」
ごくり、と唾をのむ。
だめだめ、食べものなんかにつられない!
危うく揺らぐところだったけれど、ドーナツなんかで釣られていいほどの案件ではないのだ、これは。