スパークリング・ハニー
そのあともこもりんとの攻防を繰り返していたのだけど、無論、こもりんは一歩も引かない。
「ね、ほんと一生のお願いだから!」
「……っ、う」
困ったような声色で懇願されてしまい、加えて今こもりんは風邪をひいて弱っている……なんて状況。
最終的に折れてしまったのは私の方だった。
「わ、わかったよ……っ。行きますよー……」
「やった!光莉ならそう言ってくれると思った〜!」
ありがとう、助かる。
そう言われて嫌な気はしないけれど、私が了承するまで1歩も引かなかったのはこもりんの方なんだからね?
「ほんと、そんな気負うことないから。ゆんちゃんの手伝いだと思ってくれれば」
「う……、ほんとに私で大丈夫なの?」
「私が光莉が適任だと思ったんだもの、それでいいんだよ」
「が、頑張ります……」
「うん。あとで連絡先送っとくから、細かいことはゆんちゃんから聞いといてー」
「はあい」
こもりんが電話をかけてきたのは、この件のためだったらしく、それから少し話したあと、すぐにぷつん、と通話は途切れた。
それを待っていたかのように私の眠気も復活して、いろいろなことを考える暇もなく夢の中へ落ちていったのだった。