スパークリング・ハニー
こもりんの代わりにサッカー部の臨時マネージャーなんて、冷静に考えてみればやっぱり無理だった!
手伝うどころか、足手まといになる予感しかしないもん。
こもりんと電話したその翌朝、あれは夢だったのかもしれない、なんて現実逃避したりもして、でもしっかり現実で。
結局、今日しっかり自分の足でここまで来てしまったし……。
「でも、部外の誰かに頼むなら、私も光莉先輩しかいないなって思いますよ」
「う、嘘だあ……」
完全に気を遣われている。
お世辞なんてこの期に及んでいいのに。
そう思っていると絶妙なタイミングで「お世辞じゃないですからね」ってゆんちゃんがにこやかに微笑みかけてくれる。
「光莉先輩には基本的に、食事の準備、洗濯など宿舎でのお仕事を担当してもらう予定になってます」
「あの、お世話になります……」
「あは、もっと気楽でいいですよ!」
軽くゆんちゃんが肩を小突いてくれて、こわばっていた体の力が少しだけ抜けた。
うん、引き受けたからには、頑張ろう!
ようやく決意を固めて、ひとり胸の前でよしっ、と気合を入れたのだった。