スパークリング・ハニー
〖SIDE 光莉〗
1日目は何事もなく過ぎ去り、そして2日目もまた同じように終わろうとしていた。
昨日にくらべて戸惑うことも少なくなって、馴染んできたかなって少しは思えてきた。心に余裕もできてきたかもしれない。
着替えのセットを抱えて、更衣室の方へと向かう途中、2日目のちょっとした達成感をおぼえつつ、そんなことを考える。
────この宿舎の問題点のひとつは更衣室も大浴場もひとつずつしかないことだ。
だから各日とも、選手のみんな────つまり男の子たちが先に一斉に、そのあとで私とゆんちゃんが、と交代でお風呂に入ることになっているの。
先ほどから男の子たちがお風呂に入っていて、そろそろ入れ替わりの頃。
更衣室の前にやってくると、中からわいわいと賑やかな声が聞こえてくる。
どうやら時間はぴったりだったみたい。
ちょうど今、着替えを終えて、更衣室を出ようとしているところなのだろう。
すると数秒とも経たないうちに、扉が内側から開いて。
「……っ!」
「あ、瑞沢ちゃんじゃん」
「もうすぐに風呂空くよ。どーぞ入って入って」
軽い調子で声をかけてくれる。
そうしてくれると、すっかり一員として認められたみたいで嬉しい……けれど。