スパークリング・ハニー
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お兄ちゃんはそのあとすぐ、『あ!新しいアイディアひらめいちゃったから帰るわ!』なんて突然立ち上がって、目をきらきらと輝かせながら、足早に帰ってしまった。
もう、最近のお兄ちゃんってば、お菓子作りのことしか考えてないんだから。
でも、それくらい夢中になれるものがあるのは素敵なことだと思う。
嵐のように去って行ったお兄ちゃん、取り残された篠宮くんと私。
結局私たちも、ふたりで帰ることにした。
あたりまえのように、篠宮くんは私の家の方向へ歩き始める。
歩くのは車道側、自然にエスコートしてくれた。
「……俺、サッカー続けるよ」
「うん」
「よかった。瑛斗さんの足が治ってて」
篠宮くんがそう言って、笑みを浮かべる。
たしかに清々しい笑顔、だけど。
もうひとつ、あるんだ。
篠宮くんに、言いたかったこと。
今日私が伝えたかったことの2つ目。
────篠宮くん、きみは大切なことを、ひとつ忘れたままでいる。
「篠宮くん、それは、違うよ」
突然足をとめた私に、篠宮くんも驚いて足をとめる。
そして、振り向いた篠宮くんと向かい合う。
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お兄ちゃんはそのあとすぐ、『あ!新しいアイディアひらめいちゃったから帰るわ!』なんて突然立ち上がって、目をきらきらと輝かせながら、足早に帰ってしまった。
もう、最近のお兄ちゃんってば、お菓子作りのことしか考えてないんだから。
でも、それくらい夢中になれるものがあるのは素敵なことだと思う。
嵐のように去って行ったお兄ちゃん、取り残された篠宮くんと私。
結局私たちも、ふたりで帰ることにした。
あたりまえのように、篠宮くんは私の家の方向へ歩き始める。
歩くのは車道側、自然にエスコートしてくれた。
「……俺、サッカー続けるよ」
「うん」
「よかった。瑛斗さんの足が治ってて」
篠宮くんがそう言って、笑みを浮かべる。
たしかに清々しい笑顔、だけど。
もうひとつ、あるんだ。
篠宮くんに、言いたかったこと。
今日私が伝えたかったことの2つ目。
────篠宮くん、きみは大切なことを、ひとつ忘れたままでいる。
「篠宮くん、それは、違うよ」
突然足をとめた私に、篠宮くんも驚いて足をとめる。
そして、振り向いた篠宮くんと向かい合う。