スパークリング・ハニー


知っている、きみが、どれだけサッカーが好きか。



ボールを捕まえるその足が、風を切る体躯が、なびく髪が、きらめく瞳が。

篠宮くんのぜんぶが、そう言っているもの。




どうして、その気持ちをなかったことにできるの。もし忘れてしまったのなら、何度でも、思い出して。



好きにまっすぐでいてほしい。

好きなものを、好きだってちゃんと言って、大切にしてほしいよ。



だって。





「それが、篠宮くんを作り上げてるものだから」




好きってすごくシンプルで、だけど尊い感情だ。

なにかを好きになるって、簡単そうに見えてすごく難しいことだと思う。



ひたむきに夢中になれることに出逢えることは、それだけですごいことだって思う。だって、私はまだ見つけられていない。


だから、きらきらして見えるんだ。
なにかに夢中になっている人は、なにかを好きでいられる人は、それだけで尊い。



心の奥底にいつも「好き」の感情は眠っていて、それがその人をその人たらしめる。

なにかを好きだと思う気持ちは、その人を突き動かす原動力になる。





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