スパークリング・ハニー
「そういえば、ひかちゃんってサッカーのルールとか大丈夫だった?」
「ああ、うん!」
そっか、みなみちゃんは知らなかったっけ。
……というか、知らないのがふつうか。
「お兄ちゃんが、サッカーしてたんだ」
「えっ、ひかちゃんってお兄さんいたの!?」
驚いた様子のみなみちゃん。
もちろんお兄ちゃんのことは隠していたわけじゃないけれど、あえて話題にする機会もなかったからね。
「えへへ、そうなの」
「え〜、会ってみたいな!いくつ上?」
「2つ上だよっ」
「ってことは今、大学生?」
「ええっとね、今は製菓学校に通ってるの」
大学生、というよりは専門学生、と肩書きをつけるほうが正しい。
「へ〜!すごいね!」
「んふふ。だからね、もう今はサッカーはさっぱりやめちゃったんだけど」
中学三年生────現役のころまでは、お兄ちゃんもサッカー一筋の日々を送っていた。
それこそ、サッカーが生活の中心になるほど。
お兄ちゃんの試合がある度に、私もよく応援に行っていたし、テレビでは今でもサッカーの中継を一緒に見たりする。
そんなだから、サッカーのルールってややこしいところもあるけれど、ばっちりなの。