スパークリング・ハニー
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後半の40分もあっという間だった。

むしろ前半よりも早く感じた────というか、気づけば試合が終わっていた。



「光莉、応援ありがとね〜!」

「ううん!おつかれさま!」



駆け寄ってきたこもりんと、ぱちん、ハイタッチを交わす。



「それからおめでとう〜!」

「ありがと。なかなか苦しい試合だったけどねえ」



そう、結果は我が校の勝利に終わった。
夏の大会はトーナメント戦。我が校は次へと駒を進められることに。


こもりんが苦しい試合だと言った通り、前半に引き続き後半もやっぱり互角だった。


勝利の決め手となったゴールは、試合終了の直前、ほんとうにぎりぎりのタイミングで入ったの。


それでもめでたいものはめでたい。
ぱちぱちと拍手を送ると。



「光莉が応援に来てくれたおかげだよ」

「え〜、上手いこというなあ」

「ほんとだって。朝陽の調子がバツグンによかったもん」

「っ、それ私と関係ないでしょっ?」




目を見張る私に、こもりんは軽く笑って。

それ以上は何も言わずに、ひらひらと手を振った。




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