スパークリング・ハニー


「やっぱり、俺、瑞沢とペア組ませて」

「はいっ?!」



驚いて声をあげたのは、もちろん私だ。
だけど、山田くんもびっくりしている。



「翼には悪いけど、一人でも大丈夫だよな」

「お、おう……」



山田くんって、そういえば下の名前は翼くんだった。


そんなことを考えているうちに篠宮くんの手が私の手をぎゅっと掴んで。

まだ戸惑った様子の山田くんをその場に置きざりにして、闇の方へ向かっていく。



「あのっ、篠宮くんっ」

「あ、ごめ……やだった?俺と回るの」



篠宮くんの言葉に、思いっきり首を横に振って否定する。
だけど、だけど。



「どうして、急に……っ?」

「瑞沢が、ひとりだったから」

「……え、ええと」



理由なようで全然理由になっていない。
ひとりだったから、ってそれだけ?

でも、それは私がはずれクジを引いただけ。
奇数なのだから、誰かがひとりになるのは最初から決まっていて、それがたまたま私だっただけだ。



「ひとりで回るのが、可哀想、だと思った?」

「いや、違うよ」

「……?」



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