スパークリング・ハニー


話しこんでいるうちに、神社周回コースの終わりが見えてきた。ちゃんと、鈴も鳴らしてきたよ。

鳥居のところに、先にゴールしたクラスメイトたちの姿がぼんやり見える。



「思ったより早かったね」



たしかに、そう思う。
もうちょっと時間がかかるかと思っていたけれど、意外とあっさりクリアできるんだなあと。コースも、思ったよりも短く感じた。



「ぜんぜん怖くなかったよね?」

「うん。途中から肝試しってこと忘れてた」



にこにこ笑う篠宮くん。
楽しい話をする作戦、大成功だったみたい。



「でも、あんまり雰囲気は出ないね……」

「はは、でも俺はこれくらいでちょうどいいかなー」

「ふふ」



思わず笑みを零すと、篠宮くんは笑うなよ、ってちょっとむくれた。かわいい。

そのまま、鳥居をくぐってなんなくゴールすれば。



「おかえりー!」



クラスのみんなが迎えてくれた。
歓迎、のちどっと湧き上がる歓声。



「待っ、なんで朝陽が一緒にいるの!?」

「ひかりん一人だったよね……!?」



そ、そっか。
私が篠宮くんとペアを組むことになったって、みんな知らないんだ。



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