スパークリング・ハニー
大混乱のみんなを前に、頭を抱える。
いったいどう説明したらいいものか。
ええと、これは篠宮くんの善意100パーセントなのだけど、私の方には多少ヨコシマな心があるわけで……。
助けを求めるように篠宮くんをちらりと見上げるも、なぜだか堂々としていた。ええ、どうしてそんなに冷静なの。
「つーか、おまえらしれっと手繋いでんじゃん!」
「ひゅーう!」
指摘されて、思い出す。
ごくごく自然に手を握っていたから、すっかり頭から抜け落ちていた。
そうだ、私ずっと篠宮くんと手を繋いで……。
闇のなかではなんとも思わなかったのに、きゅうに照れくささがぶわっと込み上げてくる。
「ちっ、これは違くて!」
ぶんぶん首を横に振りながら、ぱっと手を離した。
うう、変な誤解をされてしまっては、篠宮くんに申し訳ないもの。
私と篠宮くんは、決して決して、そういうのじゃない。
手を振り払った私を見て、今度は男の子たちが篠宮くんを小突く。
「はは、朝陽振られてんじゃん」
「どんまいどんまい」
悪ノリなのはわかっているけれど、申し訳なさすぎる。
ごめんね……と心のなかで謝るも、視線の先の篠宮くんは面倒がるわけでも、ごまかすわけでもなく。
否定も肯定もせずに、笑顔のまま。
「な、残念」
なんて言う。