無気力なキミの独占欲が甘々すぎる。
中に入ってみると、エントランス広すぎだし、どこかの高級ホテルかよって突っ込みたくなるくらい綺麗。
「あの、ここどこですか?」
「佑都の家」
「はぁ!?」
いや、なんでわたしが佑都先輩の家に連れて来られたの?
あわてるわたしを差し置いて、白坂先輩が部屋番号を打ち込み何やら佑都先輩らしき人の声が聞こえて目の前の自動ドアが開いた。
「はい、中に入るよー」
「えっ、ちょっ……!」
半ば強引に中に連れ込まれ、エレベーターに乗る。
エレベーターが動き出した瞬間、ふわっとした感覚に襲われる。
これ、すごく苦手なんだよなぁ……。
おまけに何階まで上がるのかわからなくて、上がっていくたびに耳が変なふうになるし。
そして、ようやくエレベーターが止まった。
そのまま降りて、目的の部屋の前で白坂先輩が足を止めて、インターホンを鳴らす。