無気力なキミの独占欲が甘々すぎる。
え、いやわたしの話聞いてよ…!
「佑都が言ってたとおり、冬花ちゃんって面白い子だよな。お前が気に入るのよくわかるわー」
「あんま余計なこと喋ると俺と同じ目に遭わせるけど」
「うわっ、こわっ!俺はお前みたいなヘマしねーから!」
白坂先輩って佑都先輩に負けず口が達者というか…。
「んじゃ、俺はそろそろいくわー!」
「えっ、ちょっ、ちょっと待ってください!
白坂先輩帰るんですか…!」
白坂先輩いなくなったらわたしと佑都先輩2人になるんだけど!?
「んー、だって俺は佑都に冬花ちゃんを家まで連れて来いって言われただけだし?
というわけで俺帰るからー。あとは2人でイチャイチャしてなよー」
「えっ…ま、まっ……」
引き止めるわたしの声を無視して、
手のひらをこっちに振りながら、「バイバーイ」なんて呑気なこと言って帰られてしまった。