無気力なキミの独占欲が甘々すぎる。



残されたわたしは、ジーッと佑都先輩の顔を見る。


「んー?どうかした?
もしかして俺の顔に見とれてる?」



「違います、やめてくださいそのナルシスト発言。……って、なんでわたしをここに呼んだんですか…!」



ほんとなら今すぐここから走り出してやりたい。


だけど、まるでわたしの考えていることを先に読んでいるかのように、佑都先輩が黒い笑みを浮かべながらわたしの手首をつかむ。



「冬花ちゃんに会いたくなったから呼んだ。
これじゃ理由にならない?」



声のトーンがいつもと違って、
本気に聞こえるのは気のせい…?



「なんか1人だとさびしくてさー。
ひさびさに冬花ちゃんの元気な声が聴きたくなったから」


「っ、」



「ちょっと話し相手になるくらい付き合ってよ。お菓子とか甘いものたくさんあるよ?」



なんだか、いつもより先輩が少しだけ
弱ってるように見えたからなんだか断りづらい。

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