無気力なキミの独占欲が甘々すぎる。
「へ、変なことしないでくださいね…!」
「変なことって何されるの期待してたの?」
フッと軽く笑いながら、わたしの腕を引いて、腰に手を回してきた。
「ちょっと…!どこ触ってるんですか…!」
思いっきり突き飛ばしてやろうかと思ったけれど。
「えー、俺ケガ人だから許してよ」
「し、知らないです…!いいから離れてください!」
ケガ人とは思えないくらい、ピンピンしてるじゃん…。
ひっついてくる佑都先輩を無理やり引き離して、家の中にお邪魔した。
リビングに向かうまでの廊下はとても長くて、左右どちらにもたくさんの部屋がある。
そこを抜けてリビングに入ると、
とてつもない広さに目をまん丸にする。
「うわ……な、なにこれ……」
まさにお金持ちが住んでいそうな空間。
大きな窓に、大きなテレビ。
床は大理石だし、近くにあるソファはでかいし。
何もかも次元が違う。