無気力なキミの独占欲が甘々すぎる。
コンコンと部屋の扉をノックして、扉から顔だけひょっこり出して中の様子をうかがう。
「……ノックなんかしてどーかした?」
「えっと、いや…どうもいたしません」
「何それ。ってかさっきから挙動不審だけど。
顔だけ出してどーしたの。早く中入ってきなよ」
いざこの格好できたはいいものの、やっぱり恥ずかしすぎて中に入れない。
そもそも部屋の電気明るすぎだし…。
「あ、あのね夏向?
部屋の電気少し薄暗くしてもいい?」
「……は、なんで?」
「な、なんでも」
めっちゃ怪しい顔でこっちを見ている。
「ふーん、別にいいけど。
そしたら俺のところきてくれるの?」
「う、うん」
入り口のそばにある電気のボタンをピッと押すと、明るさがだいぶなくなって、薄暗い明りのみ。