無気力なキミの独占欲が甘々すぎる。
***
あれから雨の中にいたわたしたちは、すぐに公園から出た。
さすがにずっと濡れっぱなしの夏向を放っておくことができず、わたしの家に連れて行こうかと思ったけれど、夏向は自分の家に帰ると言った。
そのままそこで別れるはずだったのに、夏向を心配するバカなわたしは自分の家には帰らず、夏向の家までついていくことを選んでしまった。
公園から夏向の家まで徒歩5分足らず。
玄関の扉を夏向が開けて送り届けたところで、帰るつもりだったのに……。
夏向が無言でわたしの手を引いて中に入り、扉がバタッと閉まった。
ひんやり冷たい空気が流れるこの空間は、わたしの家と全く同じ……。
家庭の温かさを感じない。
電気はついていなくて、誰もいる気配はなく、まるで自分の家に帰ってきたみたいな錯覚に陥る。