無気力なキミの独占欲が甘々すぎる。



そのままつかまれた腕を少し乱暴に引かれて玄関をあがり、すぐ近くにあった階段をのぼる。


わたしの前にいる夏向は無言で、こちらを向こうともしない。


そして階段を上がってすぐの部屋の扉を夏向が開けた。


中に入ってみると相変わらず真っ暗。
ここが誰の部屋で、なんの部屋なのかさっぱりわからない。


扉がバタッと閉まり、それと同時に夏向がこちらを振り返った。


そして何も言わず、さっきのように唇を重ねてきた。


吸い込まれるように、意識が全て夏向に集中する。



「か……なた……っ」


抵抗して声を出したって、それを黙らすように、深く口づけをしてくる。


身体は雨に打たれて冷え切っているはずなのに、身体の内側から熱が上がってくるような、おかしな感覚。



ようやく離してもらえたころには、息が上がって苦しくなっていた。

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