無気力なキミの独占欲が甘々すぎる。



夏向が、さっきわたしにやってくれていたように髪を拭いてあげる。


夏向はおとなしく下を向いて動かない。


人の髪を拭いたことがないので、力加減がわからなくて難しい。


なるべく痛くならないように、丁寧に夏向のサラサラの髪を優しく拭く。


わたしとは違って長さがあまりないので、軽くドライしたら意外とすぐに水気がなくなった。



「はい、もうこれで終わり。あとはドライヤーか何か使って……」


わたしが離れようとしたら、それを阻止するように夏向の長い腕が腰に回ったきた。


そのままわたしにギュウッと抱きついてきた。


「ちょっ、やめて……」

わたしが抵抗しようとすれば。


夏向の手が、スウェットから出ているわたしの脚をスッと撫でた。


そして。


「……こんな格好ずるいよね」

「え……?」


「……襲ってもいいってとらえられてもおかしくないよ」

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