無気力なキミの独占欲が甘々すぎる。
低く、掠れた声に不意にドキッとした。
「なっ、そんな、つもりないし……っ」
「冬花はそーゆー気なくても、俺はそうやってとらえるって言ってんの」
さっきまでわたしのお腹あたりに顔を埋めていたのに、自然と顔を上げてこちらを見た。
「へ、変なこと言わないで……っ。それ以上変なこと言ったら……」
「言ったらどーなるの?」
「っ……、か、帰る」
夏向の誘惑はとても危険なものだから。
簡単にのってしまったら、抜け出せなくなってしまうから。
もうすでに片足を突っ込んでしまったようなものだから、これ以上深入りしたらダメだって、ブレーキをかける自分の理性はまだかろうじて残っている。
わたしの言葉に夏向はなんて返すんだろうと、思いながらお互い視線を合わせたまま無言が数秒続いた……
かと思えば。
「……じゃあ、何もしなかったら俺のそばにいてくれるの?」