無気力なキミの独占欲が甘々すぎる。
「そ、そんなの、わたしは知らないもん」
「へー、他人事?よゆーじゃん」
さっきまで、雨の中で弱っていたように見えた夏向なんて、もう今はいない。
わたしを組み敷く夏向の瞳は本気で、少し熱を持っている。
「その余裕、ぜんぶ崩してやりたくなる」
わたしの首筋を指先でなぞる。
「さ、さっきも言ったでしょ。変なことしたらすぐに帰るって」
自分が不利な状況だっていうのに、強気に夏向をにらんだ。
すると、夏向はフッと軽く笑った。
そして、わたしの耳元に近づいてきて。
「そーやって、強気でにらんでくるのいいね。ゾクッとする、嫌いじゃない」
そして、ベッドに身体を倒して、再びわたしをギュッと抱きしめた。
「冬花に帰ってほしくないから、今日は我慢してあげる」
なんでそんな偉そうな口叩けるんだ。
はぁ、とため息が漏れそうになった。