無気力なキミの独占欲が甘々すぎる。
すると、数秒足らずで規則正しい寝息がスウスウと聞こえてきた。
えっ、うそでしょ?
夏向もう寝たの……!?
「えっ、ちょっ夏向……?」
「…………」
ほ、ほんとに寝てる。
こんな早く意識が飛ぶくらい寝る人初めて見た。
たしか、夏休みに話した時に聞いた話だと、夏向は寝つきが悪いと自分で言っていた。
わたしも寝つきがあまりよくないほうだから、よくわかると思っていたのに。
電気だってついたままで、部屋は明るいのに。
こ、これのどこが寝つき悪いんだろう?
とりあえず、暴走しかけていた夏向がおとなしく眠ってくれたのでホッとした。
だけど、わたしも夏向と同じように眠ろうかと思っても、こんな状況でまさか眠れるわけない。
夏向の体温に包まれて、心臓がさっきからうるさい。
完全に目が覚めてしまっているし、全然眠くならない。
おまけに部屋が明るいせいで余計に眠れない。