無気力なキミの独占欲が甘々すぎる。
夏向は完全に熟睡状態で起きる気配が全くない。
抱きしめてくる腕をそっとはずしても、起きそうにないので、とりあえず部屋の電気を消すためにベッドから離れた。
ベッドのすぐそばにはさっきまで使っていたタオルが落ちている。
これ、このままにしておくのよくないか…。
そう思ってタオルを手にとり、ついでに扉のそばにあった電気のボタンをピッと消して、部屋を出た。
「えっと……洗濯機ってどこにあるんだろ」
部屋を出て、とりあえずタオルを片付ける場所を探すため、さっき上ってきた階段を下る。
真っ暗な状態だけれど、ところどころある窓から入る月明かりが照らしてくれるおかげで、かろうじて足元は見える。
さっきまで滝のように降っていた雨は気づいたらやんでいた。
人の家だから、どこになんの部屋があるかなんてさっぱりわからない。
見渡す限り部屋の数は多い。
だけど、どの部屋からも人の気配は感じないし、空気が冷たい。