無気力なキミの独占欲が甘々すぎる。
やっぱりわたしの家と同じ。
ただ無駄に広い空間に、1人でポツンといる。
世間では可哀想や、さびしいという言葉が似合う家の子。
あまり人様の家をうろうろするのもなんだか申し訳なくなって、結局タオルを持ったまま元いた夏向の部屋に戻ることにした。
さっき熟睡していた夏向を起こさないように、そっと扉を開ける。
少しだけガタッという音が鳴ってしまい、少しだけ心臓がドキリとした。
だけど、さっきの夏向の様子からして、これくらいの音で起きるわけないと思っていたら……。
扉を開けて、真っ先に飛び込んできた光景に驚いた。
「えっ……か、かなた起きたの……?」
ベッドから身体を起こして、1人ポツンと座っている夏向がいた。
まさか起きているとは思っていなかった。