転生王女のまったりのんびり!?異世界レシピ
(ニイファが意識を取り戻してくれないと何もできないんだけど)
部屋の両端に投げ出されてしまったから、近くでニイファの様子をうかがうこともできない。気を抜けば涙がぼろぼろと溢れて、視界が完全に涙で覆われる。
泣いてもどうしようもないってことくらい、ヴィオラにだってわかっているのに。
「兄貴、遅くないか?」
「雇い主と連絡とるのに手間取ってるんだろ。なかなか高貴な身分の――これ以上はまずいか」
ヴィオラが聞き耳を立てているのに気づいたらしく、男達はそれ以上の会話をやめてしまう。
――もし、ここから生きて出ることができたなら。
ヴィオラは懸命に頭を巡らせる。まずは、この男達の雇い主を見つけ出さなければ。そして、なぜ、誘拐したのかを問いただすのだ。
それから、ニイファには巻き込んでしまったお詫びをしなければならない。いっそ、国に帰ってもらった方がいいんじゃないだろうか。
そんな風にぐるぐると考え込んでいたら、男のうち一人がぴくりとした。何かに気付いたかのように、視線を部屋中あちこち走らせる。
「今、なにか音がしなかったか?」
「気のせいじゃないか? こんなところ誰も来ないだろう」
「兄貴が戻ってきたのかと思ったが」
その時だった。
部屋の両端に投げ出されてしまったから、近くでニイファの様子をうかがうこともできない。気を抜けば涙がぼろぼろと溢れて、視界が完全に涙で覆われる。
泣いてもどうしようもないってことくらい、ヴィオラにだってわかっているのに。
「兄貴、遅くないか?」
「雇い主と連絡とるのに手間取ってるんだろ。なかなか高貴な身分の――これ以上はまずいか」
ヴィオラが聞き耳を立てているのに気づいたらしく、男達はそれ以上の会話をやめてしまう。
――もし、ここから生きて出ることができたなら。
ヴィオラは懸命に頭を巡らせる。まずは、この男達の雇い主を見つけ出さなければ。そして、なぜ、誘拐したのかを問いただすのだ。
それから、ニイファには巻き込んでしまったお詫びをしなければならない。いっそ、国に帰ってもらった方がいいんじゃないだろうか。
そんな風にぐるぐると考え込んでいたら、男のうち一人がぴくりとした。何かに気付いたかのように、視線を部屋中あちこち走らせる。
「今、なにか音がしなかったか?」
「気のせいじゃないか? こんなところ誰も来ないだろう」
「兄貴が戻ってきたのかと思ったが」
その時だった。