転生王女のまったりのんびり!?異世界レシピ
そのために一番手っ取り早いのは、オストヴァルト帝国の誰かと結婚することだ。そうしたら、必然的にヴィオラの住まいはオストヴァルト帝国内に設けられることになる。
けれど、一応一国の王女であるヴィオラの相手になるような男性がそうそう都合よく見つかるはずもないだろう。
それに、オストヴァルト皇帝やイローウェン王国の国王夫妻が同意しなければ話は進まない。
(……まあ、ゆっくり考えればいいか。少なくとも、四年くらいは時間があるだろうし)
オストヴァルト帝国で『人質』になっている間はザーラもヴィオラに手を出したりはしないだろう。
途中で休憩を挟み、いよいよ山越えだ。頂上を越えると大きな湖が目に入ってきた。道は細く険しい。
「ほら、やっぱり緊張なさっているでしょう。難しい顔をなさってますよ」
「こ、これは……別にそういうわけじゃないもの」
難しい顔になったヴィオラを、ニイファが気遣ってくれる。申しわけないな、と思った時だった。馬車が勢いよく走り始める。あまりにも速い速度だったので、舌を噛んでしまいそうだ。
「ニイファ、何があったの?」
「わ、わかりません!」
一度言葉を交わしたあとは、ふたりとも口を閉じ、座席から振り落とされてしまわないよう、手すりにしっかりとつかまる。
けれど、一応一国の王女であるヴィオラの相手になるような男性がそうそう都合よく見つかるはずもないだろう。
それに、オストヴァルト皇帝やイローウェン王国の国王夫妻が同意しなければ話は進まない。
(……まあ、ゆっくり考えればいいか。少なくとも、四年くらいは時間があるだろうし)
オストヴァルト帝国で『人質』になっている間はザーラもヴィオラに手を出したりはしないだろう。
途中で休憩を挟み、いよいよ山越えだ。頂上を越えると大きな湖が目に入ってきた。道は細く険しい。
「ほら、やっぱり緊張なさっているでしょう。難しい顔をなさってますよ」
「こ、これは……別にそういうわけじゃないもの」
難しい顔になったヴィオラを、ニイファが気遣ってくれる。申しわけないな、と思った時だった。馬車が勢いよく走り始める。あまりにも速い速度だったので、舌を噛んでしまいそうだ。
「ニイファ、何があったの?」
「わ、わかりません!」
一度言葉を交わしたあとは、ふたりとも口を閉じ、座席から振り落とされてしまわないよう、手すりにしっかりとつかまる。