転生王女のまったりのんびり!?異世界レシピ
「そして、病気がちで、公務に出られないことが多々あったにも関わらず、父上は母上を皇妃の座から下ろそうとはしなかった。なぜ、そうしなかったのですか?」
「皇太子の母親だからだ。それに、公務に出られないことが多いとはいえ、その役は他の妃が果たせば済むことだ。皇妃の座から下ろすほどの罪を犯したわけでもなし」
「それが理由です。国元から、釘を刺されたのでしょうね。後継者を望めないのであれば、もっと母国にいいように取り計らえと。そのためには、まずはティアンネ妃が皇妃の座につく必要があった」
妃となっても、母国とのやり取りまで禁じられているわけではない。
ティアンネ妃は母国の援助を受け、改めて皇妃となるための陰謀を巡らせ始めた。そのうちのひとつが、あの毒キノコ事件だ。
「まずは、この国最大の祭事であるリゾルデ豊穣祭に母上が出席できないようにした。そのために、前から準備を進めていたのでしょう?」
皇帝以外の全員を巻き込むことに決めたのは、キノコのポタージュにソメカイタケを紛れ込ませることだった。ソメカイタケの毒性はさほど強くなく、吐き気、嘔吐、発熱くらいで済む。
もちろん、死者が出ないとも言い切れないけれど、それ以上に皇妃を公務から外す方が先決問題だった。
それに、あの晩餐会のメニューを決めたのは、皇妃だったから、死者が出たとしても皇妃に責任を擦り付けることもできる。
キノコのポタージュを好まない皇帝には別の料理が出されることももちろん計算してのこと。
さらには、体力の弱っている皇妃であれば、ソメカイタケの影響を他の人達よりさらに強く受けるのではないかと言う期待もあった。
「皇太子の母親だからだ。それに、公務に出られないことが多いとはいえ、その役は他の妃が果たせば済むことだ。皇妃の座から下ろすほどの罪を犯したわけでもなし」
「それが理由です。国元から、釘を刺されたのでしょうね。後継者を望めないのであれば、もっと母国にいいように取り計らえと。そのためには、まずはティアンネ妃が皇妃の座につく必要があった」
妃となっても、母国とのやり取りまで禁じられているわけではない。
ティアンネ妃は母国の援助を受け、改めて皇妃となるための陰謀を巡らせ始めた。そのうちのひとつが、あの毒キノコ事件だ。
「まずは、この国最大の祭事であるリゾルデ豊穣祭に母上が出席できないようにした。そのために、前から準備を進めていたのでしょう?」
皇帝以外の全員を巻き込むことに決めたのは、キノコのポタージュにソメカイタケを紛れ込ませることだった。ソメカイタケの毒性はさほど強くなく、吐き気、嘔吐、発熱くらいで済む。
もちろん、死者が出ないとも言い切れないけれど、それ以上に皇妃を公務から外す方が先決問題だった。
それに、あの晩餐会のメニューを決めたのは、皇妃だったから、死者が出たとしても皇妃に責任を擦り付けることもできる。
キノコのポタージュを好まない皇帝には別の料理が出されることももちろん計算してのこと。
さらには、体力の弱っている皇妃であれば、ソメカイタケの影響を他の人達よりさらに強く受けるのではないかと言う期待もあった。