転生王女のまったりのんびり!?異世界レシピ
「サラダに使うソースだ。この材料はわかるか?」
「やってみます」
スプーンにすくったソースをひと舐め。とても爽やかな香りのするソースだった。
「味付けは塩コショウですが……オリーブオイル、ワインビネガー、これは砂糖ではなくて蜂蜜の甘みですね。それから……ニンジン、玉ねぎ、それからこの香りはオレンジのものでしょう。あとは――」
今度も、正解か不正解かを教えてもらうことはできなかった。
そして次に出てきた肉料理は、例えるならばハンバーグに近いだろうか。ひき肉を捏ね、様々な具材と混ぜて焼いたものだ。
「このお肉は豚のものと……牛のものが混ぜられていますね。野性的な風味を加えているは、イノシシ……でも、ほんのちょっとですね。豚と牛だけって言われても信じると思います。あと、この香りはセロリ、つなぎはパン粉と卵。香りづけのローズマリーは、もう少し控えた方が私は好きです――その他のハーブも何種類か使われていますね」
それから、使われているハーブの種類を一つずつ挙げていく。口を開くたびにリヒャルトの表情が変化していく。驚いてみたり、うなずいてみたり。
「では、最後。肉料理に使うソースだが、これはわかるか?」
少し意地の悪い表情になったのは気のせいだろうか。ヴィオラは差し出されたソースの皿に匙を入れる。
一口、口に入れて口内で転がしてみた。
「子牛の肉から取ったスープで作ったソースですね。焼いてから煮出したものでしょう。玉ねぎ、セロリ、それにトマト、ニンニク、にんじん……タイムも入ってますよね……。たぶん、カシスジャム。んん……?」
あと一つ、あと一つ何かが入っているのにそれが何なのかわからない。たぶん、食べたことのない食材だ。
「やってみます」
スプーンにすくったソースをひと舐め。とても爽やかな香りのするソースだった。
「味付けは塩コショウですが……オリーブオイル、ワインビネガー、これは砂糖ではなくて蜂蜜の甘みですね。それから……ニンジン、玉ねぎ、それからこの香りはオレンジのものでしょう。あとは――」
今度も、正解か不正解かを教えてもらうことはできなかった。
そして次に出てきた肉料理は、例えるならばハンバーグに近いだろうか。ひき肉を捏ね、様々な具材と混ぜて焼いたものだ。
「このお肉は豚のものと……牛のものが混ぜられていますね。野性的な風味を加えているは、イノシシ……でも、ほんのちょっとですね。豚と牛だけって言われても信じると思います。あと、この香りはセロリ、つなぎはパン粉と卵。香りづけのローズマリーは、もう少し控えた方が私は好きです――その他のハーブも何種類か使われていますね」
それから、使われているハーブの種類を一つずつ挙げていく。口を開くたびにリヒャルトの表情が変化していく。驚いてみたり、うなずいてみたり。
「では、最後。肉料理に使うソースだが、これはわかるか?」
少し意地の悪い表情になったのは気のせいだろうか。ヴィオラは差し出されたソースの皿に匙を入れる。
一口、口に入れて口内で転がしてみた。
「子牛の肉から取ったスープで作ったソースですね。焼いてから煮出したものでしょう。玉ねぎ、セロリ、それにトマト、ニンニク、にんじん……タイムも入ってますよね……。たぶん、カシスジャム。んん……?」
あと一つ、あと一つ何かが入っているのにそれが何なのかわからない。たぶん、食べたことのない食材だ。