転生王女のまったりのんびり!?異世界レシピ
騎士団の使っている厨房の隣にある部屋に、その貢物は運び込まれていた。その部屋で待っていた中年の男性が、リヒャルトの姿に頭を下げる。
「殿下、お待ちしておりました。そちらの姫君は――」
「キノコのポタージュの件で的確な助言をしてくれたイローウェン王国のヴィオラ姫だ。俺の妹分だと思ってくれ」
「ああ、あの姫君でございましたか。リンデルト・ジュリエンと申します。そこにいるセスの父親でございます」
先ほどのセスと同様、ヴィオラに対して一人前の淑女としての扱いをしてくれたリンデルトは、五十代と思われる男性だった。騎士としてこの城に仕えているらしく、身に着けているのは騎士団の制服だ。
襟が高く、喉まで詰まった騎士団の制服は白が基調で、要所要所に赤と金で装飾が施されている。上着の裾は、くるぶしあたりに届くほど長い。茶のベルトに剣を吊った彼は、セスとよく似た容姿の持ち主だった。
明るい茶色の髪は、セス同様にくるくるとしていたけれど、半分くらい白髪になっている。けれど、背筋はまっすぐに伸びているし、肩幅も広い。きびきびと歩く姿は、全く年齢を感じさせないのだ。
ヴィオラも挨拶を返したところで、さっそく献上品と向かい合う。大きな壺に入ったそれを見て、ヴィオラは首を傾げた。
「私も見てみたいです。開けても?」
「あまりお側に寄らない方が――大豆を使った食品ということでしたが、大豆とは思えない状態なのですよ……香りがちょっと、ですね」
大豆は比較的育てやすく、世界中どこでも栽培されているという話を前世でも聞いたことがあった。こちらの世界の野菜の中にはあちらと同じものもあるけれど、まさか大豆がここに存在しているとは思っていなかった。
「殿下、お待ちしておりました。そちらの姫君は――」
「キノコのポタージュの件で的確な助言をしてくれたイローウェン王国のヴィオラ姫だ。俺の妹分だと思ってくれ」
「ああ、あの姫君でございましたか。リンデルト・ジュリエンと申します。そこにいるセスの父親でございます」
先ほどのセスと同様、ヴィオラに対して一人前の淑女としての扱いをしてくれたリンデルトは、五十代と思われる男性だった。騎士としてこの城に仕えているらしく、身に着けているのは騎士団の制服だ。
襟が高く、喉まで詰まった騎士団の制服は白が基調で、要所要所に赤と金で装飾が施されている。上着の裾は、くるぶしあたりに届くほど長い。茶のベルトに剣を吊った彼は、セスとよく似た容姿の持ち主だった。
明るい茶色の髪は、セス同様にくるくるとしていたけれど、半分くらい白髪になっている。けれど、背筋はまっすぐに伸びているし、肩幅も広い。きびきびと歩く姿は、全く年齢を感じさせないのだ。
ヴィオラも挨拶を返したところで、さっそく献上品と向かい合う。大きな壺に入ったそれを見て、ヴィオラは首を傾げた。
「私も見てみたいです。開けても?」
「あまりお側に寄らない方が――大豆を使った食品ということでしたが、大豆とは思えない状態なのですよ……香りがちょっと、ですね」
大豆は比較的育てやすく、世界中どこでも栽培されているという話を前世でも聞いたことがあった。こちらの世界の野菜の中にはあちらと同じものもあるけれど、まさか大豆がここに存在しているとは思っていなかった。