転生王女のまったりのんびり!?異世界レシピ
「おかげで助かった。ミナホ国の使者に改めて礼を言うことにしよう。献上された品のお返しも届けなければならないしな」
おいしかった、とリヒャルトが誉めてくれて――なんとも言えず、胸のあたりがあたたかいような気がしてきた。この感情は危険だと、頭のどこかから警告する声が聞こえてくる。
(わかってる。こうやって側においてくれるのは、私が『子供』だから)
心の中で、その声に返事をした。
子供だから、リヒャルトの側にいても、自分の国の利益のために彼を利用しようとはしない。
もちろん、ヴィオラの背後にいるイローウェン国王が考えていることも、きっと彼にはすべてお見通しなんだろう。そうでもなければ、この国の皇太子なんて務まらない。
「ヴィオラは、なんでも知っているのだな」
「そんなこと……ないですよ。おいしいものを食べるのが好きなだけです。それより、ミナホ国ってどんな国ですか?」
「詳しいことはよく知らない。だが、海を挟んでいるから、文化はかなり異なっているんだろうな。我が国と国交を持ちたいと言ってきたのも初めてのことだ」
「そうなんですね……海の向こうの国ってどんな国なんでしょう。いつか、行ってみたいです」
叶わないとわかっていながらも、そう口にする。叶うはずのない願いだ。海を越えるなんて。
ヴィオラは帝国の許しが出るまで、この国で暮らさなければならない。許しが出たら帰国できるけれど、そうなればザーラの嫌がらせが復活するだろう。
おいしかった、とリヒャルトが誉めてくれて――なんとも言えず、胸のあたりがあたたかいような気がしてきた。この感情は危険だと、頭のどこかから警告する声が聞こえてくる。
(わかってる。こうやって側においてくれるのは、私が『子供』だから)
心の中で、その声に返事をした。
子供だから、リヒャルトの側にいても、自分の国の利益のために彼を利用しようとはしない。
もちろん、ヴィオラの背後にいるイローウェン国王が考えていることも、きっと彼にはすべてお見通しなんだろう。そうでもなければ、この国の皇太子なんて務まらない。
「ヴィオラは、なんでも知っているのだな」
「そんなこと……ないですよ。おいしいものを食べるのが好きなだけです。それより、ミナホ国ってどんな国ですか?」
「詳しいことはよく知らない。だが、海を挟んでいるから、文化はかなり異なっているんだろうな。我が国と国交を持ちたいと言ってきたのも初めてのことだ」
「そうなんですね……海の向こうの国ってどんな国なんでしょう。いつか、行ってみたいです」
叶わないとわかっていながらも、そう口にする。叶うはずのない願いだ。海を越えるなんて。
ヴィオラは帝国の許しが出るまで、この国で暮らさなければならない。許しが出たら帰国できるけれど、そうなればザーラの嫌がらせが復活するだろう。