隠れ蓑〜Another story〜
それから彼女の指導係に奮闘したが、一向に言葉遣いは直らず、メイクも派手なまま。
そんな彼女をよく思わないのは、勿論私だけでは無かったようで恒例の〝受付嬢イビリ〟が始まった。
受付嬢に選ばれた子が誰しもが通る、最大の試練だ。
誰もが憧れる受付嬢は、同性からは妬みの対象でしかないのだ。
実際、私もここに立って早々に洗礼を受けた。
しかし、その洗礼にも必死に耐えて今もここに立っている。
でも横に立つ新入社員の彼女は、精神力が弱く直ぐに弱っていった。
無断欠勤が増え、最終的には〝鬱〟のようになってしまい業務中に倒れ救急車で運ばれた。
半年も経たずのリタイアだった。
それから直ぐに上層部は後任の受付嬢を社内で探し始めた。
選ばれたのは、広報にいた同期の子で少しホッとした。
それから数年は受付は安泰だった。
少し気になる事があるとすれば、、それは。