隠れ蓑〜Another story〜
「と、いうことで今度この4人で女子会することが決まったから!日時はもう1人の受付の子と晶帆が決めてってよ?莉子ちゃんが。」
「えっ?そうなの?莉子ちゃん。」
「それを駄目だって言ってたのっ、、!!!柿本さんは〝男〟なんですからっ!!絶対に駄目!!!!」
受付という人目のつく所だったのに、柄にもなく声を上げてしまう。
すると隣の柿本さんが一瞬、驚いた表情をしてそれから困ったように笑った。
「、、莉子ちゃんにとっては俺って〝男〟って認識なんだ、、。大概の人はそういう風には認識してくれないんだけどね。」
「はぁ〜?何訳わかんないこと言ってるんですか。どうみても男じゃないですか。」
意味の分からない事を言ってくる柿本さんに馬鹿にされたのかと思い、冷たい視線を送ると柔らかく笑った。
「、、やっぱり類友だね。莉子ちゃんのお陰で気分が良くなったなら女子会は諦めるよ。俺は女子には入れて貰えないみたいだしね?その代わり、俺と飲み行こうよ。今日、みんなに振られて暇なんでしょ?付き合うよ。」
「、、聞こえてたんですか。別に振られた訳じゃないですから。でも飲みたい気分なので柿本さんの奢りなら行きます。」
「OK!じゃあ決まりね。場所は莉子ちゃんが決めておいて。ならまた後で。」