隠れ蓑〜Another story〜
「、、やっぱり類友だね。ありがと。その時は1番に連絡するから見に来て。勿論、晶帆と一緒に。」
「別に1番じゃなくていいんですよ。柿本さん、お忙しいでしょうから。新作発表とかもあるならそんな暇もないでしょう?落ち着いたらで大丈夫です。」
「ううん、大丈夫。確かにこれから本格的に作っていくから少しバタ着くとは思うけど、片付いたら絶対に連絡入れるから、、だから駅ナカ店に見に来てよ。」
さっきまでとはうって変わって、何故か真剣な表情で必死になってくる柿本さんに驚きながらも曖昧に返事をする。
「えっと、、見に行きますよ。でも晶帆の予定もあるだろうし、2人の予定があった時に見に行きますから。、、ってもしかして晶帆に1番に見せたいんですか?寧ろ1番に着せたいとか?柿本さんってば、やっぱりまだ諦めてなかったんですね。そんなんじゃ、津川さんに愛想尽かされますよ。」
「、、違うよ。俺はっ莉子ちゃんに、、見せ『ごめん、莉子ちゃん。ちょっといいかな?』
津川さんが何か言いかけた途中に急に真剣な声の店長が被って、その声の方向に視線を向けると店長と見知らぬ女性の姿。