隠れ蓑〜Another story〜


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甘い行為の後は全身の疲労感と幸福感に包まれて、彼の腕の中にキツく抱き寄せられる。


その心地よさにウトウトしてしまうのもいつもの事で、そんな私の頭を目を細め優しく撫でる彼を薄れる意識の中見ながら目を閉じる。




あまりの幸せに起きたら全部、、夢なんじゃないと思うことがある。

そんな時は、いつもり少し早く目が覚めて隣を確認してしまう。





隣には昨日と同じで私を抱きしめたまま眠る彼の姿。

ほっと胸を撫で下ろして、彼を起こさないようにベットから抜け出す。






昨日の夜から何も食べていない彼も、きっとお腹が減っている筈だと朝食の用意を始めた。



昨日から作っていたクラムチャウダーを火にかけ、トーストを焼く。

簡単にサラダを作ってコーヒーを入れたら、時間を確認して彼を起こす。




本当はギリギリまで寝かせておいてあげたいが、人事部長という役職を持つ彼にはゆっくり眠る暇など与えられない。

遠慮気味に小さく声を掛ける。





「圭くん、、朝だよ。そろそろ起きて準備しないと遅刻しちゃう。」

「ん、、、。」



朝が弱い彼はこれくらいじゃ起きてはくれない。


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