隠れ蓑〜Another story〜
恥ずかしくなって語尾が小さくなってしまったが、ちゃんと聞こえていたようで強く抱きしめ返してくれた。
「、、ありがとう。じゃあ、俺の親に会ってくれるか?基本的には放任主義の家だから報告だけ。勿論、晶帆の両親にも合わせて欲しい。結婚の許しが出たら、直ぐに籍を入れて早く同じ家に住みたいんだ。それが落ち着いたら式を挙げよう。」
「うちも同じで放任主義だよ。寧ろ圭くんみたいな素敵過ぎる男性を連れていったら驚いて〝のし付けて〟ってなると思う。それに、、私も早く一緒に住みたい。」
「じゃあ、明日婚姻届を貰ってくる。書き終わったら直ぐ役所に2人で出しに行こう。、、帰りに指輪を買いに行きたいから。今日からでもここに越してきて、、?一緒に暮らそう。」
「、、今日からいいの?でも何も持って来てないよ、、、?」
「明日、少し早く起きて晶帆のアパートに寄ってから仕事に行こう。それならいいよな?、、離れたくないんだ。これが夢じゃないんだって実感させて、、、。」
普段の彼からは想像出来ないほど、泣きそうな声で呟く自信なさげな彼を見て、、一緒なんだって思った。
好きだから不安になる。
彼が好きだと自覚してから好きが加速して、好きが溢れる。
想いが通じ合ってもそれは変わらない。
でもあの頃と違うのは、今のこの気持ちを言葉に出来るという事。
「、、好き。圭くんが好き。ずっと一緒に居させてください。」
言葉にしたら、もっと彼が好きになる。
不安も少しだけ薄れる。