隠れ蓑〜Another story〜


「俺は愛してる。」









そして想いが重なれば、胸が熱くなる。



唇が触れ合えば、もっと触れたくなる。



1つに繋がれば、離れなれなくなる。



隙間なく抱き合って、朝を迎えれば、、、もう相手が隣にいない頃には戻れなくなる。



どんどん欲張りになって、知らない自分に塗り替えられていく。

彼という色に。







それがこんなにも幸せな気持ちになるなんて知らなかった。



















次の日、私達は本物の夫婦になった。

2人の左手の薬指にはシンプルなプラチナリングが煌めく。





その翌日には引っ越しを完全に済ませ、2人で暮らし始めた。

彼は専業主婦を望んだが、私の希望をのんでくれて未だに受付に立ち続けている。




同僚に声を掛けられると、本当に彼と結婚したんだって実感する。








「外回りお疲れ様です。」

「西村さん、、っじゃなかった!津川さんと山口さんもお疲れ様でーす。なかなか言い慣れないよな、、。」

「そうだな。でも西村さん、結婚して更に綺麗になったわ。」

「っ、、、お世辞でも嬉しいです。あ、ありがとうございます。」






< 198 / 218 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop