隠れ蓑〜Another story〜
「えっ、、まさかの先輩の方が、、、?で、でも!!先輩って独占欲とかないですよね!?!?それなのにそんな事、、、。」
「、、人って変わるものよ。いいじゃない?2人とも結婚して夫婦になったのにいつまでも不安そうで、誰かに取られるんじゃないかってハラハラしてる。それでいて独占欲が物凄く強い。私からしたらあり得ないわよ、そんな理由で人生で一度しかない女子の憧れの結婚式を挙げないなんて。でも、、、ふふ、でも似た者同士でお似合いじゃない?、、私は嬉しかったけどね。晶帆をそんな風に変えさせる相手と結婚できて。」
呆れたように笑う莉子ちゃんを見て、山口さんも黙り込むしかできないようだ。
確かに、きっと俺と結婚していたらこうはならなかった。
悔しくもあるが、今はこうして親友の変化を心から嬉しそうに話す彼女が側に居てくれてるお陰で失恋相手の惚気も心穏やかに聞くことができる。
「、、そういう理由なら諦めます。先輩のウエディングドレス姿を見たかったのは私のわがままですから。」
「実際、私も見たかったけどね?晶帆のドレス姿。絶対綺麗だろうし。」
2人して肩を落としながら、アルコールに手を伸ばす姿を見て〝ある約束〟を思い出した。