隠れ蓑〜Another story〜
「、、俺も2人の結婚祝いに作ったドレスとタキシードが無駄になると困るんだけどな。」
「柿本さん、そんなの準備してたんですか?でも仕方ないですよ、、。私がいつか誰かと着ますから取っておいて下さい。」
少し頬を染めながら呟いた莉子ちゃんの〝誰かと〟という言葉につい、反応してしまう。
「ヘェ〜、、〝誰かと〟、、ね?残念だけど晶帆に合うデザインのドレスだから莉子ちゃんには着させて挙げれないよ。」
「、、じゃあいいです。私、結婚もできるか分からないので。」
そう言って切なそうな表情を見せた莉子ちゃんが愛おしくて堪らない。
「〝誰かと〟なんて、、、許さないよ?それに結婚できないだなんてそんな寂しい事言わないで。莉子ちゃんにはちゃんと莉子ちゃんに似合うドレスをデザインする予定だからさ、、待っててよ。」
そう言って頭を撫でると、真っ赤な顔をした莉子ちゃんが素早く立ち上がった。
「っ、、トイレっ、、、行ってきます、、!」
バタバタとトイレへ向かう彼女の後ろ姿を見つめていると山口さんに声を掛けられた。
「、、知らなかった。お2人って付き合ってたんですか?」
「ん〜、、どうかな。所謂、、友達以上恋人未満ってやつかな。でもお互い失恋したばかりだからゆっくり、、ね。自分達のペースで進んでいきたいんだよ。だから見守っててくれないかな。」
「勿論ですっ、、!影ながら応援しております!!!」