隠れ蓑〜Another story〜
長い長いバージンロードの先には、ステンドグラスの輝く光に包まれた神秘的な祭壇がありその前に牧師が立っている。
長い時間を掛けてそこへたどり着いた。
すると牧師が言葉を発した。
「新郎、津川 圭。あなたはここにいる津川 晶帆を、病める時も、健やかなる時も、富める時も、貧しき時も、妻として愛し、敬い、慈しむ事を誓いますか?」
『はい、誓います。』
彼と牧師が暫く見つめ合い、牧師の視線と彼のこちらに向いた。
「新婦、津川 晶帆。あなたはここにいる津川 圭を病める時も、健やかなる時も、富める時も、貧しき時も、夫として愛し、敬い、慈しむ事を誓いますか?」
『はい、誓います。』
「では、、指輪の交換を。」
その言葉に自然と身体が彼の方に向く。
彼もまた同じタイミングでこちらに向き直り、2人は向かい合った。
そして牧師に差し出された、彼とお揃いのプラチナリングを手に持つ。
「、、本当は男の俺の方から嵌るものらしいけど、、、晶帆から嵌めて?」
その切ない囁きに、自然と彼の左手を取って薬指にリングを通す。