隠れ蓑〜Another story〜
「先輩、、?どうされました、、、?」
「ううん、なんでもない。ごめん、今日用事があるから最後の日報お願いしてもいい?」
「はいっ!お任せ下さい!!」
西村ちゃんの屈託のない笑顔が今は辛い。
だって私がしようとしてるのは最低な事だから。
絶対に圭を取り戻して見せる。
その為ならなんだってする。
聞き分けのいい子なんて演じられない。
今までの私じゃいられない。
休憩中に圭に連絡を入れた。
〝いつものホテルで待ってる〟
私と圭の仲だもの。
返信はなかったが、絶対に来てくれるって信じてる。
だって私達は似た者同士だから。