隠れ蓑〜Another story〜


黙りこんで俯いていると、庶務課に書類を提出していっていた真美ちゃんが受付に帰ってきて私を見るなり相手の男性を怒鳴りつけた。





「っ、、ちょっと!!澤部!!何やってるのよっ!!!先輩の事は諦めろって言ったでしょっ!?!?手を離しなさいよっ!!!」

「煩いよ、山口。俺は本気なんだよ!!誰かに諦めろって言われて〝はい、そうですか〟って諦められるような想いじゃねぇんだよ!!!」





受付で言い合いを始めてしまった2人。

どうやら2人は同期のようだ。




仲のいい同期なんて莉子ちゃんしかいない私にとっては羨ましい光景だ。






「兎に角!!手を離しなさいよっ!!手を!!!アンタがその気なら強硬手段にでるんだからね!!」

「強硬手段?はっ!やってみろよ!!!」






もうこうなれば子供の喧嘩だ。

売り言葉に買い言葉で争いはハートアップしていく。



それを止めようと言葉をかけようとした瞬間、真美ちゃんがポケットから携帯を取り出し何処かへ連絡をし始めた。














「もしもし津川さんですか?」





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