隠れ蓑〜Another story〜


2人の言い合いをただ茫然と見つめる事しかできない。








私の知らない所で彼は真美ちゃんと連絡を取っていたんだ。

それがこんなにも辛いなんて、、。





辛すぎて顔が上げられない。

自分の足元を見つめていると、強く握られた手が突然解放されて視界は広い背中。



















「、、、人の彼女に気安く触らないでくれない?」




低い彼の声が聞こえて顔を上げると、それはよく知った背中でその背中からは怒りがヒシヒシ伝わってくる。

こちらを振り返った彼の表情は少し歪んでいて、切ない表情の彼を見て胸がきしんだ。






「、、もう業務時間外でしょ。なんで連絡しないの?山口さんから連絡貰ったから良かったものの、、自分でどうにかなる問題じゃなかったでしょ。」

「そんな、、わざわざ津川さんを呼びつけるほどの事じゃないですから、、、。」

「、、、は?」







不機嫌なオーラを隠すつもりもないのか、初めて見るイライラした彼の姿にたじろいでしまう。

それに戸惑って一歩後ろに下がると彼の眉がピクッと動いた。



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